約 3,257,836 件
https://w.atwiki.jp/83452/pages/6082.html
澪「ムギっ!頼む~」 ピッピッ プルルルルル プルルルルル ガチャッ 澪「こんばんは、ムギ」 紬「あら、澪ちゃん こんばんは」 澪「ちょっと聞きたいんだけどさ、明日って予定空いてないかな?」 紬「ごめんなさいっ!澪ちゃんと一緒に出かけたいのは山々なんだけど…」 紬「明日はお父様の大事な取引先の方がいらっしゃるので家にいなきゃいけないの」 澪「そうかあ… ムギの家は大変だしな 前日にいきなりごめんな」 紬「そんなっ!私こそごめんね 私用だったらキャンセルして絶対澪ちゃんと遊ぶんだけど」 紬「今回ばっかりはどうしても無理なの まっ、また誘ってね!」 澪「ああ、また今度よろしくな」 ピッ 澪「あとは和だ!」 澪(和にまで断られたらどうしよう…)ハラハラ 澪「よしっ」 ピッピッ プルルルルル プルルルルル ガチャッ 澪「もしもし、私だけどさ」 和「あら、澪 こんな遅くにどうしたの?」 澪「それが明日の事なんだけどさ 予定、空いてたりしないかな?」ドキドキ 和「明日ねー… ごめんなさい、明日は生徒会の曽我部先輩、会長と色々と話があるのよ」 澪「ガーン!」ズズーン 和「いよいよ私達も3年生じゃない?私が生徒会長引き継ぐことになりそうだからその準備をね」 和「先輩、日曜は進学先の大学で講習会があるらしくて… どうしても明日は外せないのよ」 澪「なら仕方が無いな… 急に誘ってごめん」 和「明日、どうかしたの?」 澪「明日出かけようと思ってたんだけど部活のみんなは全滅でさ…」 和「それは不憫だったわね… でも私もどうしても外せないから、悪いわね」 澪「いやいや、和は気にしないでくれ 私の都合なんだからさ」 澪「それじゃ、おやすみ」 和「おやすみなさい」 ピッ 澪「これで全滅かぁ」ドヨーン 澪「はぁ」 澪(結局全滅か) 澪(でもせっかくママがくれたんだし) 澪(息抜きとして観に行こうかな) 澪(1人で映画… なんか虚しい気もするけどなー)チーン 澪(さて、勉強進めちゃうか)カリカリ …… 紬「ふわぁ 眠くなっちゃった」 紬「明日は大切な日だしはやめに寝て明日に備えなきゃ」 パチッ ゴロンッ 紬(せっかく澪ちゃんが誘ってくれたのに悪い事しちゃったわ) 紬(次回は何としてでも一緒に出かけるぞー)フンッ 紬(それにしても澪ちゃん、元気になってよかったわ) 紬(まだちょっとぎこちない気もしたけど) 紬(でも『嫌な人間』ていうのは何だったのかな…) 紬(とにかく!澪ちゃんは元気になったのよ!このまま立ち直れるように応援してあげな…きゃ…) zzz zzz … チュンチュンッ 澪「ん~!おはようママ、パパ」ノビッ 澪パパ「おはよう」 澪ママ「おはよう」 澪ママ「そういえばりっちゃん行けるって?」 澪「いや、無理だって」 澪ママ「そう… じゃあ他の誰かと行くことになったの?」 澪「う、うん(なんか1人で行くとは言いづらいもんな)」 澪ママ「はい、朝ごはん」 澪「いただきまーす」パクッ … ダンッダンッダンッダンッ ドンドンドン 律ママ「いい加減置きなさい!今日デート行くんでしょ!?」 律「むにゃむにゃ もうちょっと…」ゴロ バーン! 律ママ「いい加減なさい!!もう11時よ!!」 律「なにいいいぃぃぃっ!」ガバッ 律「やっべ!急がなきゃ」ドタドタ 律ママ「言わんこっちゃない はあ…」ヤレヤレ ガチャッ 律「それじゃ行ってきます!」ダッダッダッ 律ママ「気をつけなさいよ、まったく」 律「ハアッ ハアッ」ダッダッ 律「ハアッ ま、まだっ まだ十分間に合うな」ダッダッ 律「ハア… ハア… やっと着いた、ゲホッゲホッ」キョロキョロ 律「あ、おっす、ッハア!ま、待ったぁ?」ゼーハー 男「今ちょうど来た所ですよ って律さん!どうしたんですか?」 律「いやあ… 早めに家出たんだけど途中でお年寄りのおばあさんが困っててさ」 律「お手伝いしてたらギリギリになっちゃった」テヘッ 男「律さんは優しいんですね!それじゃ休憩したい所ですが電車があるのでホームへ行きましょうか」スタスタ 律「え… お、おうよ!」テクテク …… 澪ママ「時間大丈夫なの~?」 澪「うん、まだ大丈夫 映画が13:30からだから12:30の電車に乗れば余裕で間に合うよ」 澪ママ「でももう10分よ、ちょっと急ぎなさい」 澪「もう準備できたから、いってきまーす」 ガチャッ タッタッタッ 澪ママ「いってらっしゃい」 … ガタンゴトン ガタンゴトン 『まもなく、○○、○○ お出口は左側です』 男「お、着きましたね」 律「30分近く乗ってると疲れるな~」 男「ハハハ 座れなかったから尚更ですね」 プシュー キイイイイン ガタンゴトン ガタンゴトン 律「ふぅ!」 男「まだ時間は11:57ですね 映画まで1時間半ありますから何処かで食事とりますか!」 律「だなー」 テクテク 男「何処で食べます?」スタスタ 律「んー 適当にファミレスでいいんじゃないかな」テクテク 男「じゃ、あそこにデ○ーズがありますからデニー○にしますか」 律「りょーかーい」 ピコンピコン 店員「いらっしゃいませ 2名様ですね ご案内いたします」 店員「ご注文はお決まりでしょうか?」 律「私は和風ドリアと桃のミルフィーユパフェで」 男「じゃあ僕はカルボナーラとフレッシュ桃とミルクプリンのスープ仕立てで」 店員「かしこまりました 少々お待ちください」 スタスタ 律「あのさーっ 今日の朝の事なんだけどさー」 男「はい、どうかしました?」 店員「ご注文はお決まりでしょうか?」 律「私は和風ドリアと桃のミルフィーユパフェで」 男「じゃあ僕はカルボナーラとフレッシュ桃とミルクプリンのスープ仕立てで」 店員「かしこまりました 少々お待ちください」 スタスタ 律「あのさーっ 今日の駅前での事なんだけどさー」 男「はい、どうかしました?」 律「私さ、おばあちゃんが~とか言ってたじゃん?」 男「言ってましたね いや~感心しました!律さんはお優しい人だ!」 律「んんん!」ムズムズ 律「かーっ!」ドッカーン 男「どうかしましたか?」 律「違うだろ?あそこはスパーンと『そんなわけないやろー!』って!!」 男「??」 律「わかってないか… アレはジョークなんだって」 男「ああ!ジョークだったんですか、律さんはユーモアのセンスもあるんですね!」 律「ぬおおおおぉぉぉ!!」 店員「お待たせいたしましたー」 ゴトッ ゴトッ ゴトッ ゴトッ 店員「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」 律「あ、はい」 男「大丈夫です」 店員「ではごゆっくり」 律「ともかく!」ビシッ 律「ボケにはすかさずツッコミを入れなきゃダメだぜ」パクパク 男「律さんの為、がんばります!」パクパク 店員「ありがとうございました~」 律「ふぅ!美味しかったな!」 男「ですね! ファミレスだと侮ってましたよ」 律「安いしファミレスもいいもんだな」 男「ではそろそろ時間も頃合いですし映画館へ向かいましょうか」 律「久しぶりの映画だぜー!」ワクワク 男「楽しんでもらえてるようで何よりです!」 テクテクスタスタ … 『○○、○○です ご利用ありがとうございました』 プシュー キイイイイン ガタンゴトン ガタンゴトン 澪「まだ1時前か 映画館はすぐそこだしちょっと早く着きすぎちゃったかな…」 澪(もう昼食は食べてきちゃったし… 適当にポップコーンでも買って先入ってるとするか) スタスタスタスタ 澪(ここだな) ガヤガヤ 店員「ご注文はいかがなさいますか?」 澪「ポップコーンのSを1つと、アイスティーのSを1つで」 店員「かしこまりました」 澪「よいしょっと」 澪「…(うわーカップルとか多いな やっぱり1人で来るんじゃなかった…)」 スタスタ 澪(お!もう入れるんだな、助かった 時間持て余さずにすんだ) キイッ パタン スタスタ 澪(この辺でいいかな)ストン 澪(は~ぁ、律と来たかったな…) … 律「うっし、着いた ポップコーンでも買うか!」 男「映画館に来たらお約束ですね!」 店員「ご注文はいかがなさいますか?」 律「ポップコーンのMとコーラMで!」 男「ポップコーンのMとアイスコーヒーのMで」 店員「かしこまりました」 タッタッタッタ 律「並んでたらけっこうギリギリの時間になっちゃったな」 男「急ぎましょう」 律「あそこの3番ホールだな」 キイッ バタン 律《やべー、もう予告とか始まってる 急いで席探さないと》キョロキョロ 男《あっ、あそこちょうど2人分空いてますよ!》 律《すいませーん ちょっとすいませーん》 ※《 》は小さな声で喋ってると思ってください キイッ バタン 澪(ん?なんだ?) 澪(もう予告始まってるってのに随分とギリギリに入ってくる人もいるもんだ)フウッ タッタッタッタッタ ?《──ませーん ちょっ─す──せーん》 澪(あ、ちょうど3列前に空いてる席があったのか) ?《ちょっと通──す ご─んなさい》 澪(…あれ?この声?)ドキッ 澪(まさか… り… 暗くてよく見えな…)ドックン ドックン 律《ちょっと前通りますね すいませーん》 澪「りっ!」ドッキン 『来年春、ロードショー!!乞うご期待!!』バババンバン! 澪(むぐっ)ハッ 澪(聞こえてないか…) 澪(で、でもなんで律が映画館に) 男《前通らせてもらいます、ごめんなさい》 澪「───ッ!!」 澪(な、なんで律と男の人が…) 澪(あ!あの人って例の律の彼氏さんか) 澪(今日の用事って彼氏との映画デートの事だったのか) 澪(ハハハ、そりゃ私の誘いも断るよな) 澪(それじゃあ仕方ないな)フウッ ジャカジャーン ジャンジャン! 澪(お、始まったな) 澪(…)ジッ 澪(でもさ、律) 澪(昨日、お前は私に野暮用だって言ったよな)ポロッ 澪(なんで私にそんな事言ったんだよ)ポロポロ 澪(なんで素直に言ってくれなかったんだ 隠したんだ)グッ 澪(また、律が私の知らない所へ行っちゃう) 律《ふう、間に合ってよかったな》 男《ですねぇ》 澪(私の手が届かない場所へ行っちゃう 律が私の前からいなくなっちゃう)ポロポロ 澪(ううぅ…)スタッ 澪(うっうっ)スタスタ ガスッ DQN「チッ いってーな!ぶつかった…ぞ…?」 澪「…」ポロポロ DQN「き、気ぃつけろや!(なんで泣いてんだこの女)」アセアセ 澪「…」スタスタ 澪(何なんだよっ!律の馬鹿ぁっ!!) キイッ バタン … 律「んー?」クルッ 男《どうかしましたか?》 律《あ、いや 後ろで始まったばっかなのに出てっちゃった人いたからさ》 男《一体どうしたんでしょうね?》 律《さあ?でも冒頭逃したらダメだよなー》 律(なーんか後姿が澪に似てた気が…) 律(いくらなんでも気にしすぎだよな?) … ジャジャーン!『END』 律「ふぅ、おもしろかったなー」 男「はい!それでは出ますか」 ゾロゾロ キイッ 男「それで、これからどうしますか?」 律「んーっと、どっか喫茶店にでも入らないか できれば…、静かな感じの」 男「じゃあここに来る途中に良さそうなお店を見かけたのでそこへ行ってみますか」 律「おし、そうしよう」 6
https://w.atwiki.jp/loli-syota-rowa/pages/476.html
いつか見た、懐かしい未来 ◆IEYD9V7.46 ある日、一本の草は突然無造作に摘まれ、見知らぬ土地へと植えられた。 その土地は、今まで草が過ごしていた日当りのよい長閑な丘とは、 比較に値しないくらい凄惨で、酷薄な世界だった。 暖かな陽光など望むべくも無く、土壌から吸い上げられる水と養分は、 生を保つのがやっとという有様。 生きるには過酷であり、死ぬには不足している苦痛。 その加減は喝采を贈りたくなるほどに絶妙なもの。 どう考えたって、誰かが悪意を持って計算した末に産まれた世界だとしか思えなかった。 死にたくない。普通に立っているだけじゃ、すぐに死んでしまう。 恐怖と狂気に中てられてしまった草は、あっさりと自分が何者なのかを忘れた。 もともと大した名前なんてついてはいない。 鮮やかな花弁で目を惹けるわけでもなければ、芳烈な香りで癒しを与えられるわけでもない。 秀麗な草花たちの中に混ざれば、一本だけひどく浮いてしまう。 あるいはその華やかな列に埋もれて呆気なく消えてしまう。そんな、名無し草だったから。 自分の在り方を見失った草に残っていたのは、純粋な生存本能だけだった。 粗悪で僅少な水と栄養を少しでも求めて、ひたすら固い地面に根を下ろす。 下に掘ればきっと水が見つかる、広く掘ればきっと美味しいご飯にありつける。 その思いに囚われた草は、我武者羅に動きつづけた。 時には他の草花の邪魔までして、貪戻に光と水と栄養を求めつづけた。 そうして勝手気侭に私腹を肥やしてから、草は気づいた。 すぐ近くに、一輪の小さな花が咲いていることに。 鮮紅と呼ぶのが相応しい、小さく可憐でありながら強烈な印象を焼き付ける花だった。 ただし、それはあくまで第一印象に過ぎない。 よくよく観察してみると、赤い花びらには今にも裂けるのではないかというくらいに 不自然な皺が寄り、左右に広げられた葉からも瑞々しさが失われ、力なくしおれている。 ――ねえ、君。どうしたの? そう話し掛けようとした草は、ギリギリのところで踏みとどまった。 尋ねるまでもなく、理由が分かった。 奔放に伸ばした自分の根が、花の周辺にまで達してしまい、 花に行くはずだった水と養分を奪っていたのだ。 その事実を認識している間にも、まるでビデオが早回しにされているように、 みるみるうちに花が枯れていく。 カサカサになった花弁が一枚、また一枚と落ちる。 その身を優しく撫でるはずの微風は、茎を折ろうとする悪質な暴風のようにまで見えた。 しなびた葉が重力に屈して、とうとう地面にへたりこんでしまったとき。 ――駄目だ! と、草は絶叫した。 「あ」とか「い」とか文章にならない震えた声を出したあとに、やっとのことでそう叫べた。 生きるために他者を騙し、傷つけようとまでした草は、 最後の一線を踏み越える前に本来の自分のあり方――優しい心を取り戻すことができた。 燭火のごとく弱い光。 けれども、確かに胸に灯った光はその身を奮い立たせ、 もう絶対、生きるために他のものを騙したり、傷つけたりはしないと心に決ることができた。 その心変わりが気に入らなかったのか。あるいは単なる気紛れなのか。 瞬きよりも短い時間。 そのあいだに、草はまたも場所を移動させられていた。 その事実に気付いた主因は、いきなり降り注いだ太陽の光。 さっきまでの自分が、追い求めてやまなかったものだ。 自分の根が掴んでいるのは相変わらずの貧土だが、 つい先ほどまでいた暗い日陰の世界からすれば、天国と言っても差し支えのない。 光に満ち溢れた、場所だった。 頭上に、一人の男がいなければの話だが。 紛れもない、男は草をこの地獄に連れてきた張本人だった。 草はガタガタとその身を揺らし、竦然とする。 その内心を知りながら、いや、知っているからこそ。 ニタリ、と愉快そうに男が笑う。 同時に、燦燦と降り注いでいた陽の光が唐突に陰った。 雲かな? 草は恐怖も忘れて呑気にそう思う。 しかし、そんなはずはなかった。 何か、黒くて大きなものが太陽と草の間に割って入っている。 アスファルトだった。 道路を四角く切り取って持ってきたような、石油の残りかす。 現実にもあるそれが、非現実的に宙に浮いていた。 身じろぎ一つもできないでいた草は、ゆっくりと落下し始めた塊を見て叫声をあげた。 いやだ、うそだ、ゆるして、ごめんなさい。 延々と続く叫びを封殺するように、冷たいアスファルトはその温度そのままに、冷酷に草を押しつぶした。 押しつぶして、当然その声は途絶えた。 暖かで眩しい天光は、もう草には届かない。 草に許されたのは、アスファルトの天上と一片の光も存在しない暗闇の世界だけだった。 * * * 野比のび太の運は底なしに悪い。 ぼーっと外を歩いていれば、当たり前のように犬の尻尾を踏んで何百メートルも追いかけられる。 ジャイアンやスネオが空き地に作った落とし穴にも、吸い寄せられるように簡単に引っかかる。 不幸なことは、いつも向こうのほうから勝手にやってくる。 ゆえに幸運がやってくること、例えば宝くじの当たりを期待するなんて以っての外だった。 仮に当たったとしても、それは大体ドラえもんの道具頼りの話なのである。 買う度に増えるのは溜息の回数と役目を果たした紙屑ばかり。 そうして、いつしかくじを買うこと自体殆どなくなっていった。 どうせ買っても当たりはしないのだから、最初からそんなものを買ってもしょうがない。 そう、諦めていたから。 だから、今回も外れてくれると信じていた。 『――穢れ無き魂を持つ幼子達よ。久しいな』 放送が始まって、のび太は慌てながらも地図と名簿を取り出した。 テストができないのび太にだって、この放送の意味と、 やらなければならないことくらい分かっている。 『まず禁止区域の発表を行う』 地面に広げた地図に、ガリガリと鉛筆を突き立てる。 禁止エリアの情報が淡々と告げられていく。 『23時よりA-1』 ビクリ、と背筋が強制的に伸ばされ、思わず西のほうを振り向く。 (こ、ここの隣りくらいじゃないか!?) しかし、落ち着いて考えてみたらまだ時間があることに気付き、ホッと胸を撫で下ろす。 『次はこの放送までに命を落としてしまった者達の名前を発表する。01番明石薫……』 (……やっぱり、本当に殺し合いが起こっているんだ。 あの子豚の他にも、死んじゃった人はたくさんいたんだ) 知らない名前が読み上げられ、のび太は名簿上に黙々とバツ印を付けて行く。 胸が痛かった。名前にバツを付けると、まるで自分が今まさにその人を殺しているような 錯覚が湧き起こってしまい、どうしようもなく怖かった。 そして―― 『07番磯野カツオ』 息が詰まった。 遂に、知っている人の名前が呼ばれてしまった。 一緒に過ごした時間は短かったし、交わした言葉だって少ない。 けれど、この島に来た直後、弥彦と一緒に自分といてくれたというだけで充分だった。 それだけで、のび太は安心することができたのだから。 のび太にとって、これが一つ目の不幸。 『18番城戸丈。24番小岩井よつば』 対するこちらは、一つ目にして最後の幸運。 もちろん、人の死を告げる放送に良いことなんてあるはずがないし、あってはならない。 けれど、不謹慎だと思いつつものび太は喜ばずにはいられなかった。 (お兄さんは、生きている!) そう。あのとき自分とひまわりを逃がすために、 一人勇敢にリリスに立ち向かったグリーンの名前が、呼ばれなかった。 諦め半分で名簿上のグリーンの名前を注視していたのび太は、 放送がグリーンの名前を飛び越して、その先の名前を読み上げたことに気がついた。 (すごい! お兄さんはちゃんと逃げられたんだ!) 瞳に光が宿り、小刻みに震えていた身体に一本の芯がしっかりと通る。 希望が繋がった。この殺し合いの暴力にグリーンは負けなかったのだから。 冷静に首輪と脱出のことまで考えていた頼れる少年が、生き残ってくれた。 別れ際に見たグリーンの力強い姿と言葉を思い返したのび太は、 まるで漫画の中の正義の味方が、そのまま飛び出してきたみたいだと歓喜した。 希望が胸一杯に風船のように膨らんた瞬間。 『25番剛田武』 ぷつり、と。 希望の袋に、針を刺された。 「……………………え?」 声ともつかない間抜けな音を出すのが、精一杯だった。 止まらない。心に空いた穴から、たった今生まれた希望が漏れ出す。 流れ出た希望が、絶望に食われてどんどん死んでいく。 今わかった。さっき口をついて出たのは自分の声なんかじゃない。 穿たれた穴から飛び出した希望が最期にあげた、薄弱な断末魔だったのだ。 同時に、のび太の身体からも力が失われ、鉛筆が地に落ち、カラカラと音を立てた。 『26番ゴン』 放送が続く。だけど、のび太の耳にそんなものは入らない。 絶望がケタケタと笑いながら耳と心に蓋をする。 『……では、次の放送は午前六時の予定だ。その時にまた会う事にしよう。 これにて放送を終了する』 結局、のび太は放送が終わるまでずっと動かなかったし、何も喋らなかった。 ただただ膝をついて、焦点の合わない瞳を、 橙と紺色によるグラデーションに彩られた夜空に向けるだけ。 放送の残響が完全に掻き消え、耳が痛くなるほどの静謐さが訪れる。 時間が止まった世界。 その中でふいに、強い風が吹いた。 冷々とした夜風が目にしみたのだろうか。 のび太の両目から静かに涙が溢れ出し、 「ウソだ……」 流れ始めた涙が、感情の堰を切った。 「ウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだウソだあーーーーっ!!」 人目を全く気にすることなく、のび太は空に向かって吼えた。 その行動がどれだけ目立ち、どれだけ危険なのかを理解できていない。 理解できないほどに、のび太は暴走した。 そして、 「信じないぞ! 僕はおまえの言うことなんか信じないからなっ!」 正常な思考能力を奪われたのび太は、愚考に走った。 友達の死を信じたくない、おまえの言ってることは間違いだ。 聞こえ方だけなら、運命に抗い、決意を促す美しい言葉。 だが、否定する根拠も力も伴っていないそれは、 聞き分けのない子供が駄々をこねているのと何ら変わらない。 むしろ、この殺し合いを管理しているジェダのもたらす情報を、 頭から否定することは、そのまま死に直結するかもしれない悪手だ。 「ジャイアンが死んだりするもんか! そんなわけないだろぉ!」 それでも、のび太は認めようとはしない。 ジェダの言うことを論破する材料は何もないのに、ただ泣き叫ぶ。 惨めで、情けない慟哭が辺りに響き続ける。 負け犬の遠吠えとはよく言ったものだ。 やはり、のび太はダメな子供だった。 幾度も世界を救ってきたはずなのに、ドラえもんがいなければ何も出来ないのだ。 その事実が、ここで無様に露呈する。 のび太の精神がガラガラと音を立てて崩れていく。 「っ……死ぬもんか…………死ぬわけないよぉ……ジャイアァン……」 しゃくりあげていた声がどんどん小さくなる。 もう、声を張り上げる力さえ残っていなかった。 薄志弱行。最初から無理だったのだ。 何もできないのび太が、このバトルロワイアルに抗うことなど。 戦う力がない。貫き通す意志もない。 のび太は、全てにおいて無力だったのだから。 ――――否。 違う。無力などではない。 まだ、のび太には信じるものがある。 放てる言葉と守りたい想いが残されている。 だから、突き立てることができる。 夜天に響いた悪魔の声、その向こうに対して。 心の友が生きているという、確かな証を。 「だって、僕は見たんだ……」 喉から搾り出す。 「21世紀の未来で、僕はしずかちゃんと結婚していて……」 俯いた顔をゆっくりと上げる。 「スネ夫は貿易会社の社長になって忙しそうに働いていて……」 涙と鼻水でグシャグシャになった顔を、空に向ける。 「ジャイアンは大きなスーパーを経営していて――」 深呼吸。そして、 「――みんな、幸せに暮らしていたんだっ!!!」 天に届かんばかりの怒号を打ち上げた。 その叫びは転機だ。 人が産まれたときにあげる声。産声という名の転機。 「ジェダぁ!! もう一度言うぞお!! 僕はおまえの言うことなんか信じない!!」 言葉が止まらない。 体内から湧き出る叫びは、封じてしまえば身を砕く。 だから、吐き出さずにはいられない。 たとえ、それが愚かな行為であったとしてもだ。 「僕が信じるのはドラえもんが見せてくれた未来だけだ!! みんな揃って大人になって! 時間が経っても仲が良くて! たまには一緒にお酒を飲みあって、楽しそうに昔話をしていた―― ――そんな未来だけだあっ!!! それ以外認めるもんかあぁっ!!!」 荒い息遣いが、咆哮に取り残される。 叫び終えたのび太は、何キロも走ったあとのように肩で息をした。 のび太が信じたもの。 それはどこの誰とも分からない冥王の、冷徹な宣告などではない。 いつも自分のことを思ってくれた、掛替えのない親友が見せてくれた暖かい未来だ。 あの風景があるのを知っているから、のび太は希望を失わずに済んでいる。 あの未来に辿りつきたいから、のび太は足掻くことができる。 ――けれど。 (……本当は、僕だってわかってるよ……。ジャイアンは、きっともう……) 戻ってこない。 ドラえもんの道具を使っても、死んだ人間を生き返らせることはできない。 仮にできたとしても倫理や法律、色んな事情が許さないだろう。 でも、もしかしたら。 どこかに希望の抜け道があって、ジャイアンを生き返らせられるんじゃないか? ジェダは極悪な時間犯罪者なのだから、タイムパトロールが何とかしてくれれば、 またジャイアンに逢うことができる、そんな特例が許されるんじゃないか? そう願わずにはいられなかった。 願い。 ――私は最後まで残った子を救世主として迎え『何でも好きな願いを…… 願いといえばこれだ。 ジェダの言うことを信じるなら、やはりこれが一番確実だと思えてしまう。 だけど、 (黙ってよ) のび太は一瞬で自分の弱い心と、空隙に滑り込むジェダの甘言をまとめて葬り去る。 この島のルールに則って、人を殺してジャイアンを生き返らせるなんて発想は、 既にのび太の中には存在していない。 確かに、のび太は殺し合いの圧力に潰されて、堕ちるところまで堕ちた。 女の子も赤ん坊も、更には子豚までも、本気で手にかけようとした。 あのときのままだったなら。負の方向に歩み続けたままだったなら。 ジャイアンの死によって、のび太は二度と引き返せない畜生道へ進むしかなかっただろう。 だが、のび太は気付けたのだ。 人を殺すことは間違っているということに。 自分が陥れた少女、シャナが死んでしまう直前になって、 のび太は自分の本質、世界だって救ってこれた優しい心を取り戻すことができた。 だから、のび太は揺らがない。 幾多の冒険がのび太に残していった勇気の種が、今ここで芽を吹き、成長を始める。 しかし、その決意は身を裂くほどに悲壮なものだ。 のび太が人を殺さないと心に決めれば決めるほど、 ジェダにジャイアンを蘇生させてもらうことから遠ざかるのだから。 それでも、のび太は人を殺さない。 ジャイアンのことを、大切に思っていないわけじゃない。 人を殺すのが怖いわけでもない。いや、怖いけれど我慢できないわけじゃない。 どんなに勇気を振り絞っても、やっぱり自分の命は大事だ。 襲われたときに、正当防衛で殺してしまうことだってあるかもしれない。 だから、そのくらいの覚悟はできている。 でも、私利私欲を満たすためだけに、人を殺すわけにはいかない。 なぜなら、そうしてしまったら最後―― (……きっと、僕は僕じゃなくなっちゃうんだよ。 人を殺して帰れたとしても、知らんぷりすれば誰にも分からないかもしれない。 ドラえもんやみんなに話しても、仕方ないよって赦してもらえるのかもしれない。 でも、ダメなんだ。そんなの僕には耐えられない。 人殺しになっちゃったら、そこからどんなに頑張っても。 たとえジャイアンが生き返ったとしても。 ……僕は、あの未来に行けなくなる。 みんなと一緒に、笑っていることができなくなる。 ……そんなの、イヤなんだ……) のび太が人を殺さないのは、自分のため。 自分の心を、守るため。 残酷な言い方をすれば、自分の心と友達の命を秤にかけて、 自分の心のほうに重きを置いたのだ。 ジャイアンにはもう逢えないかもしれないのに。 生き返らせるチャンスは、これっきりかもしれないのに。 のび太はそれを、ふいにしようとしている。 ここにはない不確かな要素が、ジャイアンを助けてくれると祈って。 みんな一緒に、21世紀の未来に辿り付けると願って。 ありもしない奇跡を、それでも信じる。 だから、謝った。 自分の手で助けてあげれらないことを、とにかく謝った。 「ごめんよぉ、ジャイアン……。 僕は、……弱虫だから、ッ、……こう、思ってないと……」 両手を地面につく。 最後の叫声。 「もう一歩も! ――――歩けないんだよぉーーーーーーっ!!! ごめん! ごめんよジャイアーーーーーーン!!!」 出来損ないの土下座みたいな体勢で、のび太はわんわんと泣いた。 泣いているあいだにも、夕日が力尽きていき、辺りが闇に包まれていく。 しかし、そんなことはどうだっていい。 たとえ世界が闇に満ちたとしても、光は自分の中にちゃんとある。 だから、今はただ。 泣くための時間と場所さえあれば、それでいい。 * * * 日が完全に落ちきったころ。 島全体に、夜の帳が完全に掛けられたころ。 暗く、荒涼とした地面に、人影がぽつりと直立している。 地面から立ち上がったのび太は、唯一の光源、 太陽に代わって空に浮かんだ、月を眺めていた。 優しく、ぼんやりと光る月だ。 月明かりに照らされたのび太の顔と身体は、ぐちゃぐちゃになっている。 涙、汗、鼻水、唾、血。 パッと思いつく人間の体液、その殆どが一同に会していた。 挙句の果てに、乾いたとはいえズボンには失禁の染みまで残っている。 しかし、それが何だというのか。 月を見やるのび太の瞳は、どこまでも澄み切っている。 覗き込めば、磨礪を重ねた鏡のように像を返せる双眸だ。 眉は逆八の字のように強く吊り上り、引き結んだ口は真一文字。 背筋には決して折れない鉄心が真っ直ぐと。 心臓は力強く拍動し、熱い血液が全身を駆け巡る。 握り締めた拳。地を踏みしめる足。 大丈夫。 身体中にこびりついた、泥と汚水は何の障害にもならない。 「……行こう!」 決意を言葉にして、自分の中に刻み込む。 寸退尺進の意気込みを胸に、一歩一歩、歩みを進め始める。 のび太は生まれ変わった。 でも、それで変えられたものなんて多くはない。 急に力が強くなったわけでも、頭が良くなったわけでも、足が速くなったわけでもない。 今だって、ドラえもんや他の人が助けに来てくれることを願っている。 けれど、その想いは今までとは少し違うもの。 (まずは、自分の足で真っ直ぐと歩こう) 今までは、ドラえもんが来てくれること、誰かがなんとかしてくれることに縋っていた。 自分では何もしようとしないで、ただ他の誰かに寄りかかっていただけだった。 もう、そんなことはしない。 他の人を信頼はする、けれど任せっぱなしにはしない。 心境の変化と共に、心の底に沈んでいた言葉が再浮上する。 ――お前の用事だろう、お前が片付けるんだ。 今なら、グリーンの言葉にしっかりとした意思を返すことだってできる。 (分かったよ、お兄さん。やってみる) 僕はダメ人間だ。 そんなことは分かっている。 生きていても、何の役にも立たないのかもしれない。 それでも、それを解かった上で前に進むんだ。 半人前以下、“0.5”の僕がやらなければいけないのは、“1”の人の足を引っ張る掛け算なんかじゃない。 “1”の人を助けて“1.5”にする足し算だ。 簡単な計算くらい、僕にだってできる。 この島にいるみんなと力を合わせて、絶対に生きて帰るんだ。 生きて帰って、もう一度確かめるんだ。 いつか見た未来が、消えたりなんかしないってことを。 * * * アスファルトに埋もれた草は、それでも死ぬことはない。 何も見えない真っ暗な世界にいても、自分が伸びるべき方向は判っている。 伸びる先には黒く、堅い天井。 ちっぽけな草の弱さを嘲笑する、強靭で、重厚な壁。 貧相な草は、必死でその身を壁に叩きつけ、立ち向かう。 葉先がボロボロになっても、芯が折れてしまっても、絶対に止まらない。 ――無理、無駄、無謀だ。愚か者め。 絶望を誘う声が届く。だが、草はその進撃を緩めない。 蔑みたければ、思う存分そうすればいい。 しかし、心して待っていろと忠告しておく。 なぜなら、草は思い出せたのだから。 諦めずに、何度も頭上の掩蓋を突き続ければ、いつか突き破ることができるということを。 アスファルトを断ち割って堂々と生きている、路傍の雑草の存在を思い出せたのだから。 だから、草もまた同じように目指すのだ。 黒い天井を突き抜けたその先。 いつか見た暖かい太陽の光に、再び出会うために。 抜けた先に広がるのが、暗鬱とした曇天だったとしても構わない。 草はただひたすら晴天を信じて、空を目指すだけなのだから。 【B-1/道路/1日目/夜】 【野比のび太@ドラえもん】 [状態]:心身ともに疲労、鼻骨骨折、額に小さな切り傷 [装備]:なし [道具]:グリーンのランドセル(金属探知チョーク@ドラえもん、基本支給品(水とパンを一つずつ消費)、 アーティファクト『落書帝国』@ネギま!(残ページ無し))、ひまわりのランドセル(基本支給品×1) [服装]:いつもの黄色いシャツと半ズボン(乾いた失禁の染み付き) [思考]:暗いよ、怖いよ。でも、行かないと! 第一行動方針:リルルたちを追って、北東の街へ向かってみる。 第二行動方針:最初の子豚≠ジャイアンだと確信するために、ジャイアンを探す。出来るなら、埋めてあげたい。 基本行動方針:もう、他の人を殺そうとしたり嘘をついたりは絶対にしない [備考]:「子豚=ジャイアン?」の思い込みは、今のところ半信半疑の状態。 [備考]:剛田武の名前が呼ばれた以降の第一回放送を聞いていません。 ≪179 ファンブル 時系列順に読む 181 今度は私がこの花を≫ ≪179 ファンブル 投下順に読む 181 今度は私がこの花を≫ ≪171 大した事じゃない(前編)≪175 第一回定時放送 のび太の登場SSを読む 198 プロパガンダも楽じゃない≫
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/2117.html
保守がわりに投下。 まだやっていませんが。 ========= 「こんな綺麗なもん、本当に着ても良いだか?」 政宗から渡された小袖を広げて自分の体に当ててみたいつきは、そっと彼の顔を見上げた。 上質な絹を薄紅に染め上げた生地で作られており、愛らしいいつきに丁度合う。 「ああ、構わない」 そのつもりで用意したんだ、という彼の言葉を信じ、いつきは頬を染めて俯いた。 「…だども……」 「Ah、どうした、いつき?」 訝しげに軽く眉を顰める政宗の視線から逃れるように背を向けると、 ぎゅっと小袖を抱きしめ、唇を噛む。 「遠慮することはないんだぜ?」 そっと細い肩に手を置いて、いつきの白い耳朶に触れるように唇を寄せると、 政宗は出来るだけ優しい声で囁いた。 それだけで彼女は更に顔を赤くした。 「…あの…」 「政宗、そう呼べって言ったろ?」 いつまでも『青いお侍』なんてあだ名で呼ばれるのは嫌なんだ、と言う。 彼女の反応に気を良くしたのか、添えていただけの手を回し、政宗は後ろからいつきを抱きすくめる。 「…言う事を聞かない悪い子にはお仕置きが必要だな」 「ちが・・・っ」 にぃ、と悪戯っぽく笑う政宗の声に、慌てて振り返ろうとしたいつきだが、腕力で敵う筈がない。 隙につけ込まれて、そのまま唇を奪われる。 ちう、と柔らかな感触を楽しみながら触れていた舌が、薄く開いた唇から入り込む。 粘膜を探るような舌の動きに、いつきの思考は止まり、自分が何をされているのかも分からない。 前に接吻をしてくれた時にはもっと慈しむような感じであったのに。 そう思いながらも、いつきの白い喉は艶めいた喘ぎを零す。 「………!」 まだ男を知らぬ身であるが、体は女であるという事を主張しているようだ。 未知の感覚に体の奥が疼きだす。 「良い声しているじゃねえか」 もっと聞かせてくれよ、と言う政宗の声が遠く聞こえる。 腰を抱く彼の腕に支えられるように、いつきはがくりと膝を落とす。 ふわりと横抱きにされ、額へと政宗に口付けられるのをぼんやりと見ていた。 奥の部屋へといつきを連れていくと、政宗はいつの間にか脇に控えていた片倉に しばらく誰も近付けるな、と命じると、ぴったりと襖を閉じた。 短く溜め息をつくと、片倉はその場を下がって部下達に政宗の命令を告げた。
https://w.atwiki.jp/souhei_world/pages/1267.html
「魔装兵 カーラウ・フォート」 imageプラグインエラー 画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。 [解説] 聖華暦800年代に、自由都市同盟は都市同盟軍が独自開発した魔装兵で、重機兵『フォート』のバリエーション機。 当然ながら、第七世代機兵である。 量産型第1号機のロールアウトと配備開始は、聖華暦822年。 この時期自由都市同盟に存在する魔装兵はわずかにある研究用の物や、現用機あるいは旧式機に間に合わせ的に法撃用の砲塔を背負わせただけの物が多く、総じて絶対数は少なかった。 将来的には、旧式化した機装兵『リャグーシカ』を支援用に改造した法撃型魔装兵である『リャグーシカ改』、法撃型を基本にしてはいるが通常型魔装兵として使えなくもないシームド・ラボラトリーズの『S70』なども後に完成する事はする。 しかし少なくとも、聖華暦820年前後には同盟完全オリジナルの魔装兵は、ほぼ存在していない。 必然的に軍では魔装兵が不足し、末端の部隊からは特に聖王国で一般的な汎用性の高い、通常タイプの魔装兵を要望する声が高かった。 そして同時に都市同盟軍中央軍参謀本部では、自分たち都市同盟軍が独自に開発した魔装兵がほぼ存在しない事に危機感を抱いていた。 将来的に手に入るはずの『リャグーシカ改』も『S70』も、アイオライト・プロダクションよりははるかに信頼できるとは言え、民間の会社製である。 全てを民間の会社におんぶに抱っこでは、軍組織として不健康。 更に万が一それらにそっぽを向かれたら、軍備を維持するのに多大な問題が発生するのは間違いない。 現場からの要望、そして戦略的観点からの必要性が揃った。故に参謀本部は、都市同盟軍独自の重機兵である『フォート』をベースに、魔装兵化したバリエーション機の開発を決定したのである。 しかしこの機体の開発は、困難を極めた。 『フォート』は第七世代機兵として造られているが、大量生産のために安価なパーツを多用している。 その上で第七世代としての体裁を満たすほどの性能を振り絞った結果、設計に余裕が少なかったのである。 都市同盟軍研究所の軍事工学研究部門は、このままでは目標性能の達成は不可能との上申書と共に、予算の増額を要求。 半ば脅し、半ば泣き落としのこの要求だったが、軍の面子を保つためであったのか、他に理由があったのか、上層部はこれを通した。 そして研究所では、原型機を『フォート』から『ブラッド・フォート』へ変更すると言う荒業というか暴挙に出たのである。 『ブラッド・フォート』は『フォート』では安価な部品で済ませていた部分を、高価な第七世代機兵相応のパーツに置き換え、全体のバランス取りのために再設計した機体である。 当然ながら単純な性能でも『フォート』を軽く上回り、そして機体構造にも大きくカスタマイズの余裕があった。 その余裕の部分をたっぷり使って、魔装兵『ファルネウス・リンデ』の改修で得られたデータや教訓を元にした改造プランの産物が詰め込まれる。 予算増額申請からわずか4ヶ月も経たずにプロトタイプが完成し、その2か月後には量産型の第1号機が完成。 さっそく魔装兵部隊の隊長機として配備が始まった。魔装兵『カーラウ・フォート』の誕生である。 配備された機体は値が張ったが、その分非常に良い出来であり、使う側である魔導士たちからの評価は極めて高かった。 なお、この機体は更に後の833年半ば、マイナーチェンジが行われる。 聖王国からの亡命者が持ち込んだ魔装兵『ブラウェ・ローゼ』より得られた特殊なエーテル出力増幅機構、その簡易型の追加搭載。 更には冒険者組合より供与された魔導簡略発動デバイスの搭載。 改造は基本的に、用意された改修キットを用いるだけであったため、その時点で配備されていた『カーラウ・フォート』全てをアップデートするのに1ヶ月ほどしか必要としなかった。 [武装・特殊装備] imageプラグインエラー 画像URLまたは画像ファイル名を指定してください。 [都市同盟軍制式魔導杖] 魔装兵『ファルネウス・リンデ』のうち、優秀な操手が搭乗する機体に与えられている魔導杖と基本的に同じものである。 機体の魔導炉よりエーテルを吸い上げ、内蔵のブラッドグレイルを通して瞬間的に増幅する。 後述の制式ランスとの選択武装。武装の変更により、近接戦闘と魔法のどちらを主にして戦うか、戦況に応じて選択できる。 [都市同盟軍制式ランス]] 重機兵『フォート』系が用いている、巨大なランス。 特に変わった能力があるわけではないが、強靭で品質が高く、なおかつ大量生産品であるため万一喪失しても補充が容易である。 その上、武器ごとの癖の様な物が無く、長々と時間を取って新しい武器に慣れる必要も無い。 前述の制式魔導杖との選択武装。 [関連機種] 重機兵『フォート』 重機兵『ブラッド・フォート』 魔装兵『ファルネウス・リンデ』 魔装兵『ブラウェ・ローゼ』
https://w.atwiki.jp/kaeuta-matome/pages/2978.html
元ネタ:Moshimo(NARUTO -ナルト- 疾風伝 ダイスケ) 作:ヤジオーディエンス いつまでも追いかけている 女のオッパイを 夢に見る眼福は揺れているままで 喜びを人並みに頂いては消えた 思い出す記憶があるから頑張る僕は いやらしくも愛おし過ぎて いつでも隠さずに エロく 何年前のことでしょう 二度と触れないあのオッパイ 置いてきてしまった僕の感触 もしもダメならば 見ることもないのなら この気持ちはどうして治めたらいいの いまだに追いかけているあの日のオッパイを 愛しさに明け暮れながらも今 優しげな女を僕は探すよ いつの日かすべて枯らしてしまうその時が この愛しさも思い出せなくなるくらいなら ああ エロいエロい胸のふくらみ 垂れないままで残しておいて 忘れることない僕の宝さ もしもダメだって あなたが隠すのなら この気持ちは隠さずに 見続けてやるよ いつまでも追いかけてるあの日のオッパイを 愛しさに明け暮れながらも今 優しげな女を僕は探すよ あなたが遠くなっても 望み続けてる限りは 視界の隅にはまだ映ってる 僕が見るたび もしも夢でまた あなたに触れるのなら その眼福 この目に焼き付けておこう もしもダメならば あなたが見えないなら この気持ちはきっと癒えることもなく いつもどこでもまた見つける時が来るまで 愛しさを何度でも噛みしめて 優しげな女を僕は探すよ 検索タグ J-POP NARUTO その他ネタ アニメ フルコーラス ヤジオーディエンス メニュー 作者別リスト 元ネタ別リスト 内容別リスト フレーズ長別リスト
https://w.atwiki.jp/lensan/pages/25.html
洞窟内に住んでいるカラス天狗 彼らは好んで「もつにこみ」を食することからこの名で呼ばれる フウウウウウウ~~~~ わたしは・・小鳥のころ・・・・ 居酒屋でよくあるメニューの・・・『もつにこみ』ってありますよね・・ あの料理・・カウンターで見た時ですね あの『もつにこみ』にかかっている「万能ネギ」・・ あれ・・初めて見た時・・・ なんていうか・・その・・ 下品なんですが・・フフ・・・・ 勃起・・・しちゃいましてね・・・・・・ 彼らは人間の「もつ」を好んでもつにこみに使用する 迅速な二回行動 突撃攻撃 強力である・・・
https://w.atwiki.jp/kk0201kk0714/pages/2576.html
アーティスト:米津玄師 予想レベル:8 予想歌唱範囲:1番Bメロ~サビ 地声最高音:mid2G (またくだけて やがて離れ離れ) 裏声最高音:hiC (さよーならまたいつか!) 2024年4月12日に公開された米津玄師の楽曲。援助金が2倍になる連続テレビ小説『虎に翼』の主題歌。 サビの「気儘に飛べ どこまでもゆけ」等のジャンプや、ラストの「さよーならまたいつか」の裏声地帯が難所な上、 「百年先も」等の地味に合わせずらい音程に気をつけたい。 メロディーは落ち着いてるため高音が得意な人であれば、またヘッドボイスを使って攻略すれば簡単な部類ではある。
https://w.atwiki.jp/kaeuta-matome/pages/2087.html
元ネタ:RUN! RUN! RUN!(ONE PIECE 大槻真希) 作:ヤジオーディエンス ※はみ出した乳に目が奪われて 君のことじっと見惚れているよ いつまでも僕はそうしちゃうから できるだけずっと晒していてね 前からちょっと気になっていた どうしてそんなにデカイの いつもよりも近づいている まだ見ぬ乳触りたい 夏だからそんなことばかりを考えるよ ※くり返し ゆうべはちょっと眠れなかった だけどもこんなに元気さ 透けているブラジャーが鮮やかで 目も覚めるよ 浮き出した乳にニヤつきながら 理性さえもう捨ててしまいそう 突き出した乳首吸わせておくれ 一度でもいいよやらせて欲しい いつまでもこの思い抱えて念じてるよ はみ出した乳に抱きつけたなら 夜通しでずっと腰を振るのさ やり出した僕はもう止まらない 二人して気持ちよくなりたいよ ※くり返し 検索タグ ONE PIECE その他ネタ アニメ フルコーラス ヤジオーディエンス メニュー 作者別リスト 元ネタ別リスト 内容別リスト フレーズ長別リスト
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/38287.html
【検索用 みらいいつか 登録タグ 2018年 Fukase UTAU VOCALOID い ポリスピカデリー 初音ミク 数佳 曲 曲あ 闇音レンリ 駒木優】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:駒木優 作曲:駒木優 編曲:ポリスピカデリー イラスト・動画:数佳 唄:初音ミク・闇音レンリ(初音ミク&闇音レンリ版)(調教:ポリスピカデリー) Fukase(Fukase版)(調教:ダブルレン) 曲紹介 いつかに思いを馳せて。 曲名:『未来(いつか)』(みらい(いつか)) ボカロバラード曲。 歌詞 (動画概要欄より転載) 愛しくも足早に過ぎる 僕らの人生は儚くて 紡がれた笑顔の灯り 零れ落ちない様に いつかの未来 想いを馳せては くだらない遣り取りして 頬が緩んでは 思う傍らに居た 季節を越えて ありがとうの 想いを歌にして 果て無き夢 続く道しるべは 幾つもの 出逢いと別れ 瞼の裏で 繰り返している 日々を 陽だまりに 似た様な温もりは 影さえも 溶かしていく 辛く苦しい過去の記憶 寄り添って歌いながら 悲しみさえ 拭える様な 真っ直ぐな言葉と瞳 出逢ったたくさんの音色は 何かを堪えている僕に 居場所をくれたんだ 何時かの過去は 明るい未来へ 想像も できなかった 小さな種でも やがて花を咲かせて 実を結ぶから 今僕が ここにいられることは 他でもない 日々の奇跡がある 孤独さえ 受け止められる 共に歩んでこう 想いを紡いで 僕ら 遠回り することもあるけど 茜色 巡っていく 過去は消せずにこの傷さえ 忘れること捨てることも 出来ないなら 背負っていこう 独りでは生きていけない それは 僕も同じだから 誰もが流した涙を 拭いたくて 僕は歌うよ ありがとうの 想いを歌にして 果て無き夢 続く道しるべは 幾つもの 出逢いと別れ 瞼の裏で 繰り返している 日々を 陽だまりに 似た様な温もりは 影さえも 溶かしていく 辛く苦しい過去の記憶 寄り添って歌いながら 歩む道は いま始まる コメント ここは陽だまり、いつでもここへくればこの暖かさがあります -- 名無しさん (2018-10-31 12 58 23) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/jewelry_maiden/pages/581.html
顔と言えば、僕はよく顔つきが女性みたいだと言われる。 おとなしそうとか、人がよさそうとかじゃなくて、ストレートにそう言われてしまう。 そりゃまぁ、男らしくなりたいとは思う。けれど顔つきについてはなぁ……あぁ、天河石ちゃんのマスターさんが少しうらやましい。僕と違って男らしい顔つきだし。 とにかく、僕の顔はぱっと見て女性っぽいらしい。友人家族その他公認で。 「パパー、うごいちゃめーっ」 ちなみに、初対面で男の人と扱ってくれたのはソーダちゃんだけ、本当に。 今、僕はソーダちゃんの絵のモデルにされている。 『いろんなひとのおかおかくのーっ』 と言ってやってきたわけだが、その最初のターゲットが僕らしい。ちなみにこのあと殺生石。 「んーと……えへへー」 「わぁ、ソーダちゃん上手ー。ご主人様にそっくりだよー」 「……私は?」 ちなみに電気石もソーダちゃんにつき合って僕の似顔絵を描いている。 「お姉様も上手だよー」 蛋白石の言葉に、二人とも嬉しそうだ。 しかしモデルをしている僕はけっこうつらい……。 だって、ちょっと表情を変えただけで。 「あっ、パパうごいちゃめーっ」 「……めー」 と、二人からのブーイング。 同じ格好ならまだしも、表情まで変えちゃダメというのはかなりきつい。顔の筋肉が引きつりそう……。 「パパはこのおかおがいちばんかっこいいのー」 「……いけめん」 「そう言ってくれるのは嬉しいけど、できれば顔ぐらいは動かしても……」 「めーっ!」 「はい」 苦しい……誰か早く解放して。 「んーとぉ……でんちゃんできた?」 「まだ……」 「か、顔……顔つった」 解放された喜びに浸る間もなく、顔の筋肉をほぐす。 子供が似顔絵描くだけなのに、二時間も拘束されるとは思わなかった。 ちなみに今モデルをやっている殺生石は余裕そのもの。でもその余裕は最初だけだろうなぁ。 「ご主人様、マッサージしてあげましょうか?」 片手に画用紙を二枚持った蛋白石が、僕の隣に座る。 「あ、お願い……あだだだだ! た、蛋白石ぃーっ!!」 「ご、ごめんなさいっ。強くやり過ぎちゃった……」 うぅ、今日は顔ばかりが痛くなる日なのかな。 「それよりご主人様、お姉様とソーダちゃんの似顔絵見てあげて下さい」 「それよりってねぇ……もちろん見るけど」 「二人とも上手なんですよー。ご主人様、すごく可愛いですよ」 「可愛いとか言わないの……」 蛋白石は僕の顔が可愛いのはいいことだって思ってるタイプ。今の発言は嫌味でも何でもない素の発言らしい。 気にしてるんだけどなぁ……まぁ、とりあえず二人の描いた似顔絵を見てみる。 「……あはは、苦労した甲斐あるなぁ」 「ですよねー」 二人の絵はこれでもよく見ている方だと思う。 どちらも子供らしく、可愛い絵を描く。 だけど、そんな二人が時間をかけて描いてくれた似顔絵は、僕をかっこよく描こうと頑張ってくれたのがよく分かった。 何というか……気を遣ってくれたのかな。二人にはそんなに愚痴った記憶ないんだけど。 やっぱり子供って、人が気づかないうちにいろいろなものを見てる。そういうことなのかな。 「可愛いですよね♪」 でも、蛋白石は僕の顔ってだけで可愛いらしい。 「男なのに、可愛いんだ」 「はいっ、ご主人様は可愛くて、とっても素敵です♪」 ……褒められて喜ぶべきなのかな、これって。 「ママー、うごいちゃめーっ」 「あら、ごめんなさい。少し主様たちが気になったもので、つい」 その声の語尾が微妙に震えていたのを、僕は聞き逃さなかった。 「さすがに三時間も顔を変えずにいるのは、苦しいですね」 「だよね……顔のマッサージ、してあげようか?」 「是非お願い致します」 その後、三十分ほど互いの顔をマッサージし合うという、妙な光景が続いたり続かなかったり。